オバマ大統領 訪問に期待高まる広島「踏み込んだ発言を」
毎日新聞2016年4月13日 11時51分(最終更新 4月13日 12時30分)
http://mainichi.jp/articles/20160413/k00/00e/040/231000c
毎日新聞2016年4月13日 11時51分(最終更新 4月13日 12時30分)
http://mainichi.jp/articles/20160413/k00/00e/040/231000c
米大統領報道官がオバマ大統領の広島訪問を検討する考えを示したことに、訪問を長年求めてきた広島では、期待が高まる一方、原爆を投下した当事国として踏み込んだ発言を求める声も上がった。
米国での証言経験がある被爆者の山本定男さん(84)=広島市東区=は、「謝罪を求める被爆者もいるだろうが、まずは大統領が来ないと始まらない。未来志向で、世界から核をなくさなければいけないという気持ちを大統領に共有してほしい。他の核保有国首脳の訪問につながれば」と話した。ケリー国務長官が外相会合時に自ら提案して原爆ドームを訪問したことを挙げ、「被爆地を訪れ、心を揺さぶられたのだろう。大統領も同じ気持ちになるはずだ」と期待した。
一方、市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表の森滝春子さん(77)は「広島に来て、『核なき世界を』と一般的な演説をしてもパフォーマンスとしか言えない」とくぎを刺し、「現職大統領として来るのなら、当事国として原爆投下そのものを否定し、歴史的に断罪する行為が必要なのではないか」と指摘した。【山田尚弘】
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