戦後米国の沖縄文化戦略―琉球大学とミシガン・ミッション

戦後米国の沖縄文化戦略―琉球大学とミシガン・ミッション
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784000258746 

 戦後アジアで冷戦を戦った米国は、1950年、近代沖縄初の高等教育機関となる琉球大学を創設し、同大学は本土復帰の72年に国立大学に移管された。
米軍の委嘱により琉球大学に深く関与したミシガン州立大学の「ミシガン・ミッション」関連史料をはじめとする、沖縄を含む日米双方の公刊・未刊の膨大な資料・文献を駆使して、実証的に分析する。
日本敗戦の1945年から72年まで27年間続いた米国軍政のなかに琉球大学の沿革を置いてみると、琉大は確かに沖縄の文化発展や人材育成に多大な貢献をなした。

そのいっぽうで二度にわたる「琉大事件」や基地闘争・本土復帰運動・ベトナム反戦運動など反米抵抗運動の拠点にもなり、本土への「同化」を拒否する新世代知識人を生みだした。
米国軍政の意図せざる結果としてもたらされた「沖縄アイデンティティーの変容」を考える。


 
*沖縄県公文書館にある資料
http://blog.livedoor.jp/himawarimusume7/archives/1628850.html
 

琉大事件を考える(仮称)

第一次琉大事件に関する情報を集めています。